組織図



 

過去ログ

 
 
高度言語情報融合フォーラム
設立趣意
   
会 長 辻井 潤一

将来、コミュニケーションの形態は、距離の「壁」を越えて情報の伝達・共有を行 う「テレコミュニケーション」から離陸し、ネットワークを通じて人々の相互理解と 協働活動を形成することにより、より高い価値の創発をもたらす新たなステージへと 変化を遂げていくことが見込まれています。

平成17年に発表された「ユニバーサル・コミュニケーション技術に関する調査研究 会 最終報告書」では、言語の「壁」を感じさせないコミュニケーションを実現する 技術を「スーパー・コミュニケーション技術」と呼び、同技術は人間のコミュニケー ション能力を飛躍的に向上させ、さらに、言語、知識、文化、コミュニティの壁をも 越えた相互理解を促進するものであり、誰もが心豊かで便利に生活できる情報化社会 の創成に不可欠であって、産学官をあげて取り組むべき重要テーマであるとしており ます。

さて、この度、「スーパー・コミュニケーション技術」の研究開発とその利用を促 進するため、「高度言語情報融合フォーラム」が産学官のご協力を得て発足する運び となりました。本フォーラムでは、人間同士あるいは人間と機械の「言葉の壁」、 Web情報に内在する「量や質の壁」を克服する技術を対象とします。具体的には、テ キスト翻訳、音声翻訳、音声対話、適切に情報を検索する技術や信憑性判定を含めた 情報分析の技術及びこれらの技術の前提となる今までにない規模の言語資源(辞書、 コーパスなど)を研究開発し、その成果たるツールや言語資源を広く会員に提供しま す。

このことを円滑かつ効率的に進めるためには、展示会、シンポジウム、提供する ツールや言語資源を用いた実験などを通して、本技術の「見える化」を図っていきま す。また、言語資源やツールの利用には、標準化や共有のための良い仕組みが必須で あり、そうした仕組みの実現には研究開発側と利用側との間での協議や実践が重要で あることから、これらに注力していきます。さらに、研究開発側と利用側との交流、 マッチングの場を設け、ニーズとシーズの一致を実現します。これらによって、研究 開発したツールや言語資源が広く使われ、研究成果の実社会への貢献がおおいに促進 されると確信しております。

本フォーラムでは、今まで言語資源やツールの存在を認識されておられなかった、 あるいは、既存の言語資源やツールが現実の様々な問題に必ずしも有効でなかったと お考えの多くの企業の方々、言語関連分野にとどまらない多様な研究分野のアカデミ アの方々、政策立案に携わる関係府省の方々との協調が不可欠であることから、産業 界、大学、国などの叡智を結集し戦略的に活動していく決意であります。


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